◇即中斎・・茶道表千家十三世家元。京都生。表千家十二世惺斎の次男。幼名は覚二郎、号に無尽・清友軒。慶大文学部及び京大史学部選科卒。昭11年兄不言斎が急逝、さらに翌年父惺斎の死去のため、同年家元を継ぐ。戦時体制下、また戦後の混乱期にも静かに古格を守り、茶の普及につとめた。著書に『即中茶記』等。昭和54年、77才。
◇風帯にシミ・本紙にシミありますが、目立たないです。表具裏シミあり。その他は基本的に状態良好です。
◇京都・春芳堂の表具です。
◇昭和43年頃位の作品(花押より)
◇紅炉一点雪(こうろ いってんの ゆき)・・赤々と燃える炉の上に チラリと一片の雪が舞い落ちる瞬時に消えて跡形も残さないさま。心にある一つの念が湧き起こっても それにまったく執着せず 第二念を継がないこと。または、天地の長久に比べ 人の寿命が短いたとえ。