◇中村道年(二代)・・明治39年、初代道年の長男として生まれる。昭和12年父没後2代襲名。戦時禍、本窯を廃し楽焼きを研究のち、表千家即中斎より八事窯と命名される。森川如春翁のもとで修業し、昭和40年に東海伝統工芸展にて光悦風黒茶碗「雨雲」を出品し受賞。茶道雑誌に光悦風楽茶碗の名手として全国に紹介され、「八事窯」の名を広める。また若年より益田鈍翁や民芸陶芸家のバーナードリーチとも親交厚かった。後年は東京・湯島の吉岡某、世田谷の村瀬治兵衛、池袋の山田山庵に楽焼を指導。京都大徳寺の瑞峯院や知多の弘法寺など、各地によばれて築窯し、茶碗などを焼いた。昭和47年没。
◇出来のよい作品です。楽系軟陶。
◇作品は状態良好です。
◇60年〜70年前頃の作品。